近年、地球環境にやさしいエシカル素材として、ジビエレザーが注目されていることをご存じでしょうか。
こちらでは、ジビエレザーの特徴やメリット、注目されている背景をご紹介しますので、エシカルレザーへの理解を深めるためにもぜひ参考にしてください。
ジビエレザーとは?
ジビエレザーは、シカやイノシシなど野生動物の皮を原料に作られたレザー(革)です。ジビエとはフランス語で「狩猟の獲物」を表しています。
ジビエレザーは他の動物の革と比べて特徴的な風合いや柔軟性を持ち、独自の経年変化によって価値が高まるのが特徴です。そのため、高級ブランドやファッション愛好家に高く評価され、様々なアイテムに加工されています。
環境保護も重要なキーワードです。持続可能なファッションやエシカル素材への関心が高まっている現代において、食肉生産の過程で生み出されるジビエレザーは持続可能な素材として注目を集めるようになりました。
高品質で個性的なジビエレザーは、ファッションの世界で新たな付加価値を作り出し、人間だけでなく環境にやさしい素材として長期的な需要の高まりが見込まれています。
ジビエレザーが注目される背景
ジビエレザーが日本で注目されている背景にあるのは、環境への強い関心です。ジビエレザーは害獣対策や食肉加工の副産物として得られる素材であり、野生動物の獣皮を再利用することによって、持続可能な資源利用の促進につながります。食肉と皮を含めてすべて利用する加工プロセスは、自然と長らく共生してきた人間の知恵ともいえるでしょう。
また、ジビエレザーは高品質な素材であり、耐久性に優れています。そのためアイテムの寿命が長く、廃棄物の削減にも効果的です。日本では古くから畜産業が盛んであり、食肉生産とジビエレザーの輸出入をつなげることで、エシカル素材としての需要上昇が今後も予測されています。
ジビエレザーに使われる動物の革には何がある?
エシカルレザーには様々な動物の革が用いられています。特にシカやイノシシ、クマなどの皮を原料として作られるレザーが人気です。
シカの皮は柔らかくしっとりとした肌ざわりが特徴で、バッグや衣類、小物の素材としても広く利用されています。また、イノシシの皮は野生的な風合いがあり、毛穴が開いているため通気性がよく、耐久性にも優れているのが特徴です。
使用する素材によってエシカルレザーの価値が異なるため、特定の素材にこだわることでオリジナリティのあるファッションを楽しめます。
ジビエレザーとエキゾチックレザーの違い
ジビエレザーとエキゾチックレザーは、素材の調達方法や使用される動物の種類などの点で異なります。
ジビエレザーは、持続可能な資源利用や動物福祉を重視して加工されたレザー製品の総称です。一般的には害獣対策や食品産業の副産物として得られる動物の皮が使用されます。イノシシやシカなどの野生動物の皮が一般的なジビエレザーの素材です。
一方、エキゾチックレザーは家畜(牛・豚・馬など)以外の希少性の高い動物から得られる皮革のことを指します。野生動物の中でもワニやヘビなどの爬虫類や鳥類、哺乳類などの動物の皮が使用されているのが特徴です。様々な模様が楽しめる高級レザーとして重宝される一方で、製品作りのための野生動物の乱獲が問題視されている現状もあります。
レザーアイテムには以前より動物保護や環境配慮の観点から懸念が寄せられており、持続可能性を考慮したジビエレザーの存在価値は、今後も高まると予測されています。
エシカルレザーの中でもジビエレザーは、地球環境への配慮から注目を集めている素材です。
狩猟で入手できるイノシシやシカなどの野生動物を原料としていますので、再利用の観点からもメリットがあります。時が経つにつれ味わいを感じられると愛好家からも人気があり、今後ますます需要が高まるでしょう。
ただし、野生動物とはいってもエキゾチックレザーとは区別されますので、購入時には注意しましょう。
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